池上彰おすすめ! 『生きがい』について考えてみた~半世紀前の神谷美恵子著書を通して~
読書の秋(^^)/
昨日読んだ一冊を紹介!!
人間にとって「生きがいとは何か」を追求した一冊の名著
神谷美恵子『生きがいについて』(1966年)
50年以上も前に書かれたレジェンド本です
あの池上彰さんが大学生、卒業生と毎月読書会を開催して普段読まないような本を通して、みんなで感想を出し合っている取り組みがあります☆
実は、ここに参加した知人からこの本をおススメされたので昨日読んでみました。
こちら↓
神谷美恵子『生きがいについて』 2018年5月 (100分 de 名著)
- 作者: 若松英輔
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2018/04/25
- メディア: ムック
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ハンセン病患者、水俣病患者との出会いをきっかけに『生きがい』について考えてまとめたエッセーである
看護師の皆さんは『生きがい』について考える機会は多いのではないでしょうか?
その人らしさとか、希望とかそういった生きる上で必要なものを見出せるようにまずは病気を治して社会や家庭復帰を目指す
または、終末期にあり人生の最期をどう充実した時間にしていくか
自宅への退院ができず、施設に入所になる人がその後の人生に何を楽しみにしていくか
ただ、ここで看護師の職業病というか患者さんの生きがいとかその人らしさとかは考える機会はあっても自分のこととなるとどうでしょうか?
私自身、『生きがい』についてはある程度定まったものがあります
第一に『健康』・・・健康にまさるものはないと思っていて色々と気を使っています
ジムに行ったり、
食生活を考えたり(まだまだ十分ではありませんが)、
趣味にするものは健康的なものを選んだり(パチンコを3年ほどやっていましたが環境が健康を害することから完全に絶ちました、まあ趣味というかパチンコ自体は嫌いでしたがねw)
そもそも看護師はハードなお仕事で、健康を害しやすい要素が多い
夜勤もあったりで仕方がないことかもしれませんがどうしても体を壊しやすい、
長時間緊張感を維持したり、
患者さんやスタッフとのかかわりに気持ちを抑えて我慢することも少なくない
一説には、看護師は発癌リスクが一般の人の〇倍と言われています→怖いので伏せておきます(笑)
とまあ、こんな職業ではありますがそれなりにやりがいを感じてはいますが健康面は自分が努力していかないといけないと日々思っています
前の職場は過酷すぎる現場で月平均50時間は残業していました
多い時は、60時間とかw
健康でないとそこから、自分らしさや夢、自己実現を考えることすらもなかなか難しいと思っています
さて『生きがい』に戻ります
第一が『健康』、
第二は『家族』ですね
家族のおかげで今の自分があり、今もそしてこの先も、家族を大切にしていきたいなと人並みに思っています(^^)/
家族といっぱい、笑いあえて感動しあえる時間を過ごすことは生きがいそのものです
でも、これも健康でないとなかなか思うようにいかないと思うのでやはり自分は健康が第一です
第一に『健康』、
第二に『家族』、
第三は何か、私は『夢』を持って実現するために生きるってとこですね
また機会があれば、色んな夢=生きがいについてもブログで書きますね
さーて、すみません私の持論はともかく
神谷さんの本の話題に戻します
こんなことが書かれています
『生きる意味』
人間の存在意義は、その利用価値や有用性によるものではない。
野に咲く花のように、ただ「無償に」存在しているひとも、大きな立場からみたら存在理由があるにちがいない。
自分の眼に自分の存在の意味が感じられないひと、
他人の眼にもみとめられないようなひとでも、
私たちと同じ生をうけた同胞なのである。
『他人をなぐさめるということ』
まず自ら深く悩み、
なぐさめられたことのある者でなければ
他人をなぐさめられるものではない、
という平凡な事実である。
『目標への道程』
人間はべつに誰からたのまれなくても、
いわば自分の好きで、いろいろ目標を立てるが、
ほんとうをいうと、
その目標が到達されるかどうかは
真の問題ではないのではないか。
ただそういう生の構造の中で歩いていること
そのことが必要なのではないだろうか。
やや難しい哲学的な本だなとも思いますが、それをわかりやすく伝えたのが今回の本でしたので読みやすかったです。
私の感想としては、
人間は存在すること、それ自体に価値がある
しかし、今の世の中は、個々の人間の価値が軽視されてしまっている
テクノロジーがどんどん進歩する中で、これから生活は快適により豊かになっていくでしょう
しかし、そこに『生きがい』が見いだせなければ駄目というわけではないけど、やりたいこと、好きなことを見つけて行動することが何より大事だと思った
幸い私は、看護師という職業を通して色んな人との出会いがあり、人生の大先輩である高齢者とも多く接する中で、自分の『生きがい』についてそれほど意識せずとも人生観を形成してこれたし、今までのすべての出会いに感謝します
良かった思い出も悪かった思い出も全てが今の自分の役に立っていると過去を否定せず、受け止めることは大切なことだと思います
また、私に小さい頃から色んな自由やわがままを許して、色々に挑戦するチャンスを与え続けてきてくれた両親や姉達がいたから、今こうしてそれなりに生きていられるわけで『家族』に感謝しています(^^)/
さて、池上彰の読書会に参加した知人からはこんなことも聞きました
感想を述べた半分くらいの人が自分にとっての『生きがい』は何かわからないと言っていたのを聞いて驚きました
でも、今みつかっていなくてもきっと見つかりますよ
少しでもいいから、興味があることや好きなことをとことんやってみてください
色んな人とコミュニケーションを取り、時にはネットやSNS、新聞、本などを通して人や考え方に接する中で自分を見つけていけば良いと思いました
皆さんが何か考えるきっかけになれば幸いです
神谷美恵子『生きがいについて』 2018年5月 (100分 de 名著)
- 作者: 若松英輔
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2018/04/25
- メディア: ムック
- この商品を含むブログ (1件) を見る