看護師『プリセプター制度』はつらいから廃止しよう~看護師の働き方改革~
さて、前回の記事の続きから
プリセプター制度
当たり前のように存在していますが、これ本当にうまく機能していますか?
プリセプター制度についておさらい
一人の先輩看護師(プリセプター)がある一定の期間、一人の新人看護師(プリセプティー)に対して、マンツーマンで臨床看護実践を指導すること
プリセプターとの関係に悩んでいる新卒ナース(プリセプティー)はすくなくありません
また、プリセプターをしたことがきっかけで療養休暇に入った、メンタルが病んでしまった、心が折れてしまったということは結構どの病院でも普通に起こっています
プリセプター制度はどこが問題か??
教育はそんなに簡単ではない!
そうは思いませんか?
学校教育も最近、様々な問題に直面しています
それが、看護師になったとたんにうまく教育が進められるなんて何を根拠にそう言えるのでしょうか?
4年目やそこらで教育に関わるとは甘すぎじゃないか!?
よく考えると、師長や先輩達の責任逃れとも言えるんじゃないか?
そんなに看護師って簡単な職業なのかと他の業種の人に言われてしまいそうじゃないですか?
医師で言えば、研修医期間として初期研修・後期研修と長い年月がある
看護師はなぜ4年目で教育に関わるのか?
別に師長、先輩達、プリセプター誰も責めるつもりはありません
既にそういう流れができてしまっているから
看護協会は本当にそれでよいと思っているのか!?
教えることで自分も勉強になる!?
プリセプターをすることで自分の勉強にもなるよとはよく言いますよね?
これは確かにそうだと思います
しかし、それ以上に
責任が重すぎじゃないか!?
責任感を持ってもらいたいとかそういう思いもあるでしょう
でも、一人の新卒看護師の未来が掛かっている中で、
重すぎる重圧を感じていますよプリセプターさん達は
そして、最大の問題が
プリセプターが『教育』についてちゃんと教わっていない
人を教えるノウハウをちゃんと教わってきてなんかいませんよね?
1日や2日くらい、教育やプリセプターになるにあたっての研修をやっているところは多いでしょう
でも、そんなちょっとの研修程度で人の教育を任されるノウハウが身につくのでしょうか?では、周りの先輩達はどうか?
先輩達も『教育』についてちゃんと教わっていない
これが看護界の実態ですよ!!
看護師不足の原因を招いている大きな要因ですよ
三つ子の魂百までといいますが、自分の新人の時に受けた指導のように、プリセプターになってからも指導にあたるものです
ちゃんと『教育』体制について見直さないとやめていく新卒看護師は減りませんし、看護師不足は解消しません
一つ一つのケースを検証したり、改善するのは非常に難しい
私は、それよりももっと根本的な部分に目をつけました
そもそもプリセプター制度とは?とか4年目やそこらで教育に関わるのは本当に適当なタイミングなのかとか
そこで、私の提案は
一旦、プリセプター制度を廃止しよう
ということです
4年目が新卒に近い立場で相談役になったり、職場に溶け込めるようフォローしたりするのはとても良いことだと思うんです
しかし、それ以上に教育や指導という言葉の重圧、プレッシャーからつい新人にきつくあたったり関係性が壊れてしまってはいませんか?
11月を迎えて、そろそろ新卒もプリセプターも疲れのピーク、ここまでうまく行っていれば問題ないですがうまくいっていないケースをそれぞれの職場で抱えているという声を多く聞きませんか?
まあこんなヒドい実態があるなかで、ではどうすれば良いのか?
私がいう『プリセプター制度の廃止論』でどういう看護師の働き方改革を実現させられるというのかというところを次回書いて行きたいと思います(^^)/