【調査】看護・介護二交代夜勤が増加!16時間夜勤の過酷さの実態!夜勤手当が魅力だけど健康を害す!夜勤専従も増加!メリットは?デメリットは?
看護師の皆さん、介護福祉士の皆さん
夜勤は好きですか?嫌いですか?
夜勤手当には満足していますか?夜勤手当は安すぎませんか?
長い目で見て、夜勤は『健康』を害することが確実です。
それでも、二交代は減るどころか増える一方。
16時間夜勤がどれだけ過酷か、神経がマヒしてしまっているんでしょうか?
こんな過酷な現場で私は働いた経験があります。
16時間夜勤なのに仮眠も取れない。
前残業、後残業、行き帰り通勤時間を含め、
平均20時間は拘束される。
また、こんな職場の労働環境を変えようと、
現場の管理者として、病棟師長として、
改革をしようとしてきた経験があります。
また、私は労働組合の委員長もしていました。
『夜勤労働』の問題を盛んにテーマにして、
学習をしたり経営者と闘争をしてきた歴史があります!
私の病院でもそうでした。
この辺りの経験を元に、
夜勤というモンスターに立ち向かいたいと思います!
さて、今日のニュースです。
日本医労連が、2018年11月12日、
2018年度夜勤実態調査結果を公表しました。
日本医労連のホームページには、
2017年までの夜勤実態調査結果が掲載されています。
東京、霞が関の厚生労働省記者クラブで日本医労連の中央執行委員長が記者会見を行いました。
『命を守る現場にいながら、自分の命をなくすことがないようにしたい。』と皮肉とも取れるコメントを発表。
この言葉、結構重い言葉ですね。
つまりは、夜勤労働は発癌リスクなど実際に体に有害であることが実証されています。
夜勤の負担をなんとか減らしたというのが、医療界の労働組合の頂点にいる日本医労連として実現したいことです。
ところが、経営者のみならず、労働者までもが夜勤時間の短縮化であったり回数制限などに否定的な実態があるんです。
もっと簡単に言えば、
・2交代を3交代にしたい
・16時間夜勤を12時間夜勤に短縮したい
・夜勤の回数は2交代で4回まで(3交代なら8回まで)
こんな感じで負担を軽減したいと声をあげているのが日本医労連。
しかし、経営者だけではなく、
働いている看護師、介護福祉士は何を思っているのかというと、
圧倒的多数で、
3交代より2交代夜勤がいい!
皆さんの現場でもきっとそうでしょう。
また16時間夜勤を12時間夜勤にするということは、日勤の時間延長や、ロング日勤と言われる勤務が必要になるということ。
ここに対しても根強い反対があるのです。
実は、私も師長をしていた病棟で2交代夜勤でした。
そして、改革を推進した経験があります。
・3交代夜勤の推進
・16時間から12時間への夜勤短縮の推進
しかしながら、
現場の猛烈な反対に合いました!
この体験談を次回以降書いてみようと思います!
また、夜勤が無いとお金が困るし生活できない!
こういう声もよく聞きます!
それはその通りでしょうが、
健康を害したら、元も子もないじゃん!
健康でないと何も始まらない!
私は管理者として、長い目で見た職員一人一人の健康にも目を向けました。
その結果、夜勤負担の軽減を実現しようとしました。
しかし、現場の職員とは全く意見が違いました。
私は心が折れました。
はっきり言って、日本医労連や日本看護協会も夜勤負担を軽減したいという思いは持っているのですが、看護・介護職員、労働者の認識とのズレがあまりに大きくてなかなか改革を推進できないのが現状です。
また、16時間夜勤などという、過酷な労働を強いている医療・介護現場は世界中で日本だけであると日本医労連の学習会で学んだことがあります!
日本人の勤勉さは世界一だと言われますが本当にその通りだなと私は思います。
世界中の看護師、介護福祉士が日本の夜勤実態を知ったら、
アンビリーバブル!
こう言うに違いありません。
さて今日、日本医労連が発表したデータによると、
2交代の医療機関の割合が39%と調査開始以来、過去最高となりました。
さらに、2交代の医療機関39%のうちの59%が16時間以上の夜勤労働をしている実態があるそうです。
ここまでは、病院の看護師の実態が主でしたが、
以前のニュースでは、介護についても大きく取り上げられてました。
日本経済新聞によると、
日本医労連の2017年6~10月までの調査が出ており、
介護施設の7割までもが、16時間を超す夜勤というのが日本の実態だそうです。
看護よりも、介護の方が、
圧倒的に2交代の割合が高い
これはなんとなく、そうだろうなと思ってはいました。
夜勤で働く人の発癌リスクが高いことは様々な研究結果から明らかです。
自分の今の環境は3交代であり、休憩も比較的取りやすい方なので恵まれているなと感じます。内心、この環境なら2交代でも全然いいなと思ってしまっている自分がいるw
また、全国的に夜勤専従者が増えている実態もあるそうです。
これは、私も以前勤めていた病院では普通に夜勤専従がいましたのでそんなに違和感がありません。
そして、これについては日本医労連や労働組合的な考え方には私は反対です。
色々な理由があって、夜勤専従という労働環境を選んでいるのでしょうから、それはそれで一律で夜勤専従はダメというのではなく認めるべきであると思っています。
いくら、夜勤労働が有害であることがわかっていてもそれを専従として働く形態を否認する権利は誰にもありません。
これは、例えば、タバコが有害なのがわかっているからと言って愛煙家のタバコを吸う権利を奪うことと同じくらい問題なことであると思います。
健康上のデメリットが大きいからと言っても、その夜勤専従者が生活上のメリット、金銭面でのメリットがあると思ってやっている労働形態はもっと認められても良いと思います。
次回は、メシウマ記事、私の師長時代の夜勤改革案に職員一同が炎上した話しをアップします!楽しみにしていて下さい(^^)/